今の日本の教育は、体験と知識のバランスが非常に悪い。体験を通して、文部科学省が言うように問題発見の力がつき、そこから知識や学力が形成されるのであれば大いに結構。しかし、今の風潮では疑問だ。つまり親は、もし子どもを旅行に連れて行く、あるいはアウトドアキャンプへ行くなどして、体験学習としての効果を期待するというのなら、その後のフォローが必要となるのである。例えば、夜、食事をしながら、「今日は何か楽しかった?」と聞いてもいいし、「星を見てどんな風に思った?」と聞いてもいい。そこから宇宙についての会話になってもいい。草花に興味を持ちそうだなと思ったら、図鑑を持ってきて一緒に調べてみることも必要だし、採集して後で押し花などを作り、調べた名前を書き込んでもいい。こうして、いろいろな形で学習の方向へ導くようにフォローしなければ、体験学習と言われていても単なる「体験」であって「学習」にはならないのだ。
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