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資本力の大きさは決定的な競争優位性と言える

従来の大企業というのは、非常に大きな資産があり、多くの人材をかかえ、大きな工場をいくつも持ち、立派な研究所を備え、支店と営業所のネットワークが全国に展開しているといった、物理的な規模の大きさがそのまま競争力の強さにつながって評価されてきた。「大きいがゆえの強み」の第一は、流通支配力だろう。販売チャネルが広ければ広いほど、大量の商品を供給することができる。大量に売れるということは、規模の経済を活かしてコスト競争力にも反映される。また流通を支配しているということは、新規参入者にとっては大きな参入障壁となって、競争優位性の維持に役立った。「大きいがゆえの強み」の第二は、信用力である。大企業はつぶれないというイメージだけで、優秀な人材が集まり、債権のとりはぐれがないということで良質の資金が集まり、取引先も選択できた。大企業のつくる商品に間違いはないだろうというユーザーからの信用も、大きな要素であった。「大きいがゆえの強み」の第三として、もちろん資本力があることは言うまでもない。設備投資(最近で言えばIT投資)から研究開発、リスク吸収力、人材確保、M&Aにいたるまで、事業展開のうえで資本力の大きさは決定的な競争優位性と言える。

リンクで複雑に編まれたワールド・ワイド・ウェッブの世界

リンクで複雑に編まれたワールド・ワイド・ウェッブの世界がインターネット上に出来上がってきましたが、このワールド・ワイド・ウェッブが編まれたことで、非常に顕著になったことが一つあります。それは―インターネットでは初めからそうなのですが―コンピュータとコンピュータが直接つながるということで、そのことからいろいろな影響が生じてきます。たとえばワールド・ワイド・ウェッブでワインのことを知りたいと思ったとします。なんらかの手段で、ワインについての情報をあつかっているホームページ(ワールド・ワイド・ウェッブでは情報を本のページのような単位で表示していて、その最初のページをホームページと呼びます。ここにはだいたい目次のような内容が書かれています)にたどりつきます。そしてそのホームページの指標にしたがってどこか別のホームページに行きます。これを続けているうちに、自分の欲しいワインを売っているページになったりする。それが実はオーストラリアのコンピュータのホームページであったり、アフリカのホームページであったりするのです。このように―インターネットの原理からいえばあたりまえですが―完全に国境がなくなっている。このことがインターネットの空間のなかで、新しい概念を生み出してしまう場合があります。

検索/購入できることなどが人気の秘密

携帯電話機は、当たり前だが、電波の届く範囲ならすぐにネットワークに接続できる。そのため、曲が欲しいと思い立ったら、サッとネットにつないでデータをダウンロードし、その場で音楽を楽しめる。しかもコンテンツの購入代金は、月々の使用料金と一緒に支払えるという手軽さだ。音楽コンテンツを購入するのは、10代、20代の若者が中心だ。音楽配信は、その若年層がいつも持ち歩いている携帯電話機で、気軽に音楽が買えるということが知れ渡ったことで、連続成長を実現できたと言っていいだろう。一方、売り上げ額は小さいが、インターネットでは、パソコン向け音楽配信が話題になることが多い。中でも、米アップルの「iTunesStore」は知名度が高い。価格が1曲150円からと当時最も安かったこと、iPadが市場でヒットしていたこと、使いやすさで定評のある音楽管理ソフト「iTunes」の画面内で楽曲を検索/購入できることなどが人気の秘密だ。